入力法について

 歴史的仮名遣いの文章をパソコンなどで大量に入力するのは大変です。どういう方策があるでしょうか。


 1.専用の変換辞書を導入する方法(推奨)

歴史的仮名遣いで入力してかな漢字変換するための辞書を入力ソフトに登録します。

  歴史的仮名遣い用変換辞書 MS-IME用とGoogle日本語入力用があります。精度は十分です。


 2.自動書き換えソフトを利用する方法

現代仮名遣いの文を歴史的仮名遣いに書き換えてくれるオンラインソフトが複数存在します。「仮名遣い変換」で検索して下さい。
ただ書き換え精度には注意が必要です。


 3.入力ソフトを購入する方法

以下を参考にして下さい。

 ATOK(JustSystems Corporation)



参考:MS-IMEでの特定文字入力法

  「ゐ」「ゑ」「ゎ」の入力

wyiと入力すると「ゐ」、wyeと入力すると「ゑ」が得られます。
あるいは、wiと入力すると「うぃ」と表示されますが変換するとすぐに「ゐ、ヰ」が得られます。weと入力すると「うぇ」と表示されますが変換すれば「ゑ、ヱ」が得られます。
また、xwa または lwa と入力すると「ゎ」と表示され、変換すると「ヮ」が得られます。

入力設定が「かな入力」に変更されている場合は「い」の変換候補の中から「ゐ、ヰ」を、「え」の変換候補から「ゑ、ヱ」を、「わ」の変換候補から「ゎ、ヮ」を選ぶ。

設定を「ローマ字入力」に戻すには言語バーのツール(工具箱のアイコン※)クリック→[プロパティ]→[詳細設定]→[全般タブ]の[入力設定]の[ローマ字入力/かな入力]で[ローマ字入力]を選ぶ。

 参考:MS-IMEのローマ字と仮名の対応表

ローマ字入力でより速く「ゐ、ゑ」が入力できるようにするには

プロパティ→[詳細設定]の[全般タブ]の[ローマ字/色の設定]の[ローマ字設定]の[変更]をクリック→[ローマ字設定タブ]で[うぃ=wi]を選択→[変更]で[ひらがな]を「ゐ」に変更→[OK]、[うぇ=we]を選択→[変更]で[ひらがな]を「ゑ」に変更→[OK]→[OK]→[OK]

  「ゝ」「ゞ」「ヽ」「ヾ」(繰り返し符号・踊り字)の入力

「おなじ」または「くりかえし」と入力して変換を繰り返すとこれらの符号が得られます。一旦使用すれば次からはすぐに変換されます。

Microsoft Wordで縦書きの文を入力するときには2文字以上の繰り返しを表す細長い「く」の字様の符号(くの字点)を使用することができます。

「おなじ」と入力し、変換候補から上半分形を選択し、次に同様にして下半分形を選択する。
または次の方法を取ることもできる。
「く」または「ぐ」を入力して選択し、右クリック→[フォント]→[詳細設定]の[倍率]に200〜300%程度を入力→[OK]


漢字の旧(正)字体入力について

MS-IME用のヒント
 1.言語バーのツール(工具箱※のアイコン)をクリック→プロパティ→詳細設定→辞書/学習タブ→システム辞書の単漢字辞書にチェック。
 2.プロパティ→詳細設定→変換タブ→詳細設定→変換文字制限をしないにチェック。

旧漢字を入力するソフトや、テキスト中の新漢字をまとめて旧漢字に置き換えるソフトなどもあります。ネット上でお探し下さい。


濁点非表示やカタカナの文の入力について

濁点非表示の変換辞書は大変非効率的なものとなってしまいます。またカタカナ辞書も使いにくいものです。一旦ふつうに文を作成した後、ソフトなどを利用して文字を一括差替えすることをお勧めします。

例:ひらがなと全角カタカナの相互変換(みんなの知識ちょっと便利帳)


 工具箱のアイコンがないときは歯車アイコン→IMEの設定→全般→互換性の項目までスクロールして、以前のバージョンのMicrosoftIMEを使う のスライドを右へ→OK。
   このあとそれぞれの方法を行います。


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