全仮名表記
赤字は現代仮名遣いと異なる部分です。
あめにもまけず かぜにもまけず ゆきにも なつのあつさにもまけぬ ぢやうぶなからだをもち よくはなく けつしていからず いつもしづかにわらつてゐる。
いちにちにげんまいよんがふと みそとすこしのやさいをたべ あらゆることを じぶんをかんぢやうにいれずに よくみききし わかり そしてわすれず
のはらの まつのはやしのかげの ちひさなかやぶきのこやにゐて ひがしにびやうきのこどもあれば いつてかんびやうしてやり にしにつかれたははあれば いつてそのいねのたばをおひ みなみにしにさうなひとあれば いつてこはがらなくてもいいといひ きたにけんくわやそしようがあれば つまらないからやめろといひ
ひでりのときはなみだをながし さむさのなつはオロオロあるき みんなにデクノバウとよばれ ほめられもせず くにもされず さういふものに わたしはなりたい