補講308教室
特別授業:「ゐる、いらつしやる、います」について
この三つは混同されやすい別語です。
「ゐる(居る)」は元々「ゐる」といふ動詞。丁寧形は「ゐます」。
「いらつしやる」は「ゐる」の尊敬語ではなく、「いる(入る)」に助動詞が付いてできた尊敬語「いらせらる」の変化したもの。
「いらつしやつた」の他に「いらした」「いらつした」の形となることもある。丁寧形は「いらつしやいます」(<「いらつしやります」)となります。「います(在す)」は「ます(在す)」に接頭語「い」が付いたもの。どちらも尊敬語。古語。意味は現代語の「いらつしやる」に近い感じです。
「いかにいます父母」など。
口語(現代文)でこの「います」が使はれることはありません。