手作り万年カレンダー |
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暗算カレンダーのページに示した早見表を利用して手作り万年カレンダーを作りましょう。夏休みの工作や自由研究など 1.簡易版 1ヶ月を示すいちばん簡単な方式。 1.簡易版 日付を固定して曜日の表示を動かす形式です。 厚紙で下図のようなセットを作り、裏面に上の早見表を貼り付けます。寸法は使いやすいように適宜設定してください。 ・台紙 上のようにカレンダーを描き、点線の部分2ヶ所に細長く切った厚紙を貼ります。 ・曜日の枠 上のようにカッターで7つの窓を開けます。 ・曜日のベルト 文字を手書きする場合は枠に差し込んでから書き込むとよいでしょう。両端を折り曲げて抜けないようにします。薄い紙で長く作って両端を裏に回して ・出来上がり |
2.普通版 日付部分を動かす形式です。 ・台紙 上下の点線部分に厚紙を貼ります。 ・表紙 曜日を記入し、35個の窓を開けます。 ・日付のベルト 数字を手書きする場合は表紙の下に差し込んで書き込むとよいでしょう。 ・出来上がり |
3.早見盤付き 裏に早見表を貼る必要がありません。 ・台紙 ・表紙
台紙の点線部分1〜3に厚紙を貼ります。表紙には縦長の窓2個と日付の窓35個を開けます。 ・年と曜日のベルト ・日付のベルトは普通版と同じものを使います。 ・出来上がり |
4.年間版 ・台紙 (原図) 上下に厚紙を貼ります。 ・表紙 (原図) 大きな窓1つと各月の曜日部分の窓を開けます。 ・ベルト (原図) ・出来上がり 早見表の目的の年の矢印を○に合わせると12ヶ月のカレンダーが表示されます。
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5.本格版 曜日表示を固定します。 ・台紙 (原図) 上下に厚紙を貼ります。 ・表紙 (原図) 大きな窓1つと24個の窓を開けます。 ・ベルト (原図) ・出来上がり |
6.円盤タイプ 上に挙げたものはどれもベルトを左右にスライドさせるパターンのものですが、回転円盤形式(早見盤)にしても楽しいものができます。 例えば少し難しいですが次のような2枚の厚紙円盤で作る例を挙げておきます。 ------------------------------------------------------------------------------------- 下の円盤概念図 下の円盤の外周には下図のように年数字がぐるりと書き込まれ、それぞれ数字のすぐ下にAからGuまでの記号が書いてあります。 年数字と記号 太字で「平年用」「閏年用」と示してあるのは毎月の日付の数字群です。これらは5.の「本格版」のベルトに書いたものと同じものです。 毎月の日付の数字群の例 小窓用記号は上の円盤に開けた小窓に見える記号です。上下の円盤を重ねて小窓に「A」が見える時には各月の窓にAの年のカレンダーが 小窓用記号 ------------------------------------------------------------------------------------- 上の円盤概念図 上の円盤には上部に小さな切り込みと小窓が開いています。また「本格版」の表紙に開けたような月の窓が平年分12個、ぐるりと同心円状に ------------------------------------------------------------------------------------- 作業順序 厚紙とコンパス、定規、分度器、細かい字を書くペン(黒、赤)、鉛筆、消しゴム、カッター、ピンなどを用意する。 まず厚紙で下の円盤を作る。半径は10〜20センチぐらい。 次に上の円盤を作る。半径は下の円盤の年数字が見える分だけ短くする。 次に上下の円盤を重ねて中心を仮にピン止めする。 上下の円盤を取り外し、下の円盤に写し取られた各月の横長の扇形の枠の中に1月〜12月の数字群(本格版のベルト参照。左側の12個が平年用、右の12個が閏年用。それ 鉛筆書きした不要な線を消し、2枚の円盤を重ねて中心にピンを刺したら針の先を曲げて安全にすること。画鋲を刺して裏側からプラスチックの玉を刺すなどしてもよい。 使い方は、まず下の円盤の外周に印された目的の年の数字に上の円盤の切り込みを合わせ、現れた記号を読み取ります。同じ記号が小さい 概略図しか示しませんでしたが、窓に数字が現れる原理は5.の「本格版」と同じです。作り方が難しい場合は一回「本格版」を作ってみると分か
7.キューブ式 最後に、下図のような毎日手で動かして合わせる組合せキューブ式(サイコロ式)の卓上万年カレンダーについてお話ししておきます。 積み木を利用したり、木などを切ってサイコロ型(キューブ)を6つ作ればよいのですが、それぞれのサイコロのそれぞれの面にはそれぞれ一つ 6つの位置を左から順にA、B、C、D、E、F
と名付けると、 1つのキューブには6面しかありませんから、BとEとFが問題になりそうです。もちろんそれぞれの位置用に2個ずつのキューブを作って全部で 実はその考える過程が非常に面白いのです。是非皆さんにも体験していただきたいと思いますので、ノートなどにメモしながらあれこれ考えて見 (なお、ちょっとした工夫や少々の妥協も必要であると申し上げておきます。) ↓ ↓ ↓ |
いろいろ試行錯誤の結果、どうしても二つの点で妥協する必要がありそうです。 では答えです。 次のような6つのキューブを作れば良い。
(前面に来ている数字の次の数字ができるだけ上面になるように書き込んでおくと操作しやすいでしょう。また好みによって「/」の表示を「月」と変えてもよいでしょう。) 大変面白い答えになりましたが、それでは本当にこれでよいのか一つ一つ確かめてみましょう。 まず、ABの位置に「 1」から「12」までができるかどうか見てみましょう。 次にDEの位置に「01」から「31」までができるでしょうか。 次に曜日の表示はどうでしょうか。 最後に、無駄なものは一切ないでしょうか。 |