時代名の由来
では皆さん、お弁当を食べながら雑談だと思って気楽に聞いて下さいね。
まず、時代の名称にはそれぞれ意味がありますので知っておきましょう。
原始 古代 中世 近世 近代・現代 旧石器
（無土器）
（先土器）
（プレ縄文）縄文 弥生 古墳
（大和）飛鳥 奈良 平安 鎌倉 建
武室町 安土
桃山江戸 明治～ 南北朝 。 戦国 厚新縄
手石文
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縄時は
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都
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∨弥生が東京の地名だなんて、意外でしたか？ 土器が発見されたのは明治時代で、場所は現在の文京区弥生に当たります。
近世と近代は全然違う時代ですから混同しないようにしてください。結果論ですけど、弥生っていい名前ですね。文明が花開く時代にピッタリです。縄文も雰囲気がよく出ています。縄を作れることは文明の芽生えの証拠です。
各時代の長さ
さて、時代の名前は分りましたが、それぞれの時代はどれぐらいの長さがあったのでしょうか。
実際の長さの感覚を図で掴みましょう。西暦元年から現在までおよそ2,000年の図です。目盛は100年です。
思ったより古代(赤色の部分)は長いのですね。
もしあなたのお祖父さんが75歳だとしたら、お生まれになったのは緑色の近現代の真ん中あたりですね。その生涯の長さ(75年)を図上で左方向へ重ねて遡っていくと、あっという間に江戸、室町をすぎて古代に達するではありませんか。なんということでしょう。確かにそこにあるものを、これまでまるではるか遠くの非現実の存在のように誤解していたような気がしませんか。
日本史の流れをそのように再実感してみることはとても大切なことです。（実際は昔の平均寿命は今よりはずっと短いものでした。）さらに過去１万年のスケールでは
と、弥生時代は長く、縄文時代はもっとずっと長かったことがわかります。弥生時代の白線は西暦元年です。
さらに10万年のスケールでは
と、縄文時代は約16,000年前に芽生えました。その前は先土器(無土器)時代でした。
日本列島に当たる地に人が住み始めたのは数万年前と言われますが、正確な時期は分りません。
順番を覚えるには、文化の発展の度合いを考えてみましょう。
●先土器時代：土器はありません。寒冷な時代で何万年も続きました。石を砕いただけの旧石器、お終い頃には小さな細石器も使いました。洞窟などに住んで大型動物の狩りをし、ほんとに原始人という印象の生活だったでしょう。
●縄文時代：磨いて作る新石器の時代。温暖な気候となり、竪穴式の家に住みました。土をこねて形作り、縄目を付けて火で焼いて土器ができました。弓矢による狩猟・漁労・採集などで得た食べ物を煮炊きできるようになったのです。食料が豊かになって定住も始まりました。文明の揺り籠として1万年以上続きました。
●弥生時代：水田耕作が広まり、狩猟や採集と違って計画的な増産や大規模な貯蔵が可能となりました。鉄器と、薄くて丈夫な土器とでより便利になりました。機織り機で衣服も作れました。豪族は床のある家に住めました。各地に小さな政権ができました。卑弥呼の時代です。日本についての文字記録がこの時代から存在し始めます。ここまでが原始時代とされます。
●古墳時代：政権が大きくなり、壮大な古墳を作れるような勢力が現れました。統一政権はヤマト(近畿地方中央部)に位置しました。日本人自身が文字を使い始めます。ここからを大きく歴史時代と呼びます。古代までの流れを語呂合わせで覚えましょう。
土器ができて、これはじょうもん(上物)だ！ と思ったら新しい土器のほうが、や、良い！ 興奮！ いよいよ明日か。なら、今日のうちに準備。
うん、何とか覚えられそうですね。次に、時代の順番を政権の所在地の移動のイメージで覚えることをやってみることにしましょう。ここでは飛鳥時代以降についての政権所在地を見ます。
その推移は飛鳥(奈良県中部)→奈良(奈良県北部)→平安(京都市)→鎌倉(神奈川県)→建武の新政(京都市)→室町(京都市)→安土(滋賀県)・桃山(京都市南部)
です。スライドを見てください。このように時計回りに二回転しているとイメージしてみましょう。
このあとは最後にもう一度ぐっと東（江戸）へ大きく飛びますから結局二回転半になるでしょうか。都は古くからの政権の根拠地である飛鳥を脱出し、水運の利などを求めて北（平城京）へ向かいました。
その後南都(奈良)仏教と政治を分断し、また人心を刷新するため長岡京を経て平安京へ遷都します。
平安京は長らくの都の地でしたが、鎌倉幕府（頼朝）は本拠地の東国に拠りました。
建武の新政は朝廷政治ですから当然京に位置します。
室町幕府は東国ではなく敢えて日本の中心（京）に位置しました。
安土桃山は所在地はすでに京(洛中)にこだわらなくなったと言えます。
そのあと江戸幕府は京と決別しました。ちなみに、京の部分の位置関係について現代の地図上に示します。
平安京の内裏跡(上京区)、建武の新政の後醍醐天皇の御所跡(中京区)、室町幕府の花の御所跡(上京区)の所在地をそれぞれの頭文字で示しました。
（Googleマップ使用 ）
なお、ケンム・ムロマチの順は尻取りでもOK。
●それでは最後に語呂合わせの決定版です。無理矢理ですけどすごいシンプルなやつです。
じ縄文や弥生こ古墳あ飛鳥な奈良へ平安か鎌倉け建武新政む室町あ安土も桃山え江戸
↓
じやこあなへかけむあもえ
↓
ジャコ、穴へ掛けむ。あーもーえー！意味不明のようですがこう考えましょう。
「ちりめんじゃこを(冷ややっこの)穴にかけてあげよう。」「あ、もういいんだよっ！」ジャコ、穴へ掛けむ。あーもーえー！
ジャコ、穴へ掛けむ。
あーもーえー！ジャコ、穴へ掛けむ。
あーもーえーーっ！！！ジャコ、穴へ掛けむ。
あーもーえーーっ！！！
案外こんなシンプルなのが一番頭に残るんですよね。この語呂合わせだけは絶対覚えてくださいね。
あとであの日の授業で覚えてるのはこれだけだと言われるとちょっと泣きますけど・・・（「む」は意志の助動詞です。下二段活用「掛く」の未然形「掛け」に付いています。古文の勉強にもなる！）
さて、そろそろ時間です。では午後の授業に進むことにしましょう。午後はスゴーク簡単な年表を使って頭を整理します。
（私は喋りっぱなしでほとんど何も食べられませんでした・・）