5時間目 日本史の流れがわかる簡単年表

こまけーことはいいんだよっ! 流れが大切なんだよ流れがっ!! ・・・という人に

1 基本の基本
2 政権主体
3 変動の動機
 
武士の役割
4 重要語句
 時代名とその順番
5 簡単年表
6 総まとめ
 総合年表

「政権」「性格」「原理」「動機」「流れ」の項目を左から右へと横に確認しながら下へ見ていきましょう。
「政権」欄と「性格」欄を合わせて「政治形態」と言ってもよいでしょう。
「動機」欄は政治形態の移り変わりの原動力となったものです。
「流れ」には
土地支配の概要も記しました(土地については6時間目にまとめます)。
最後に「流れ」欄を上から下へざっと読んで、全部を有機的に(互いに繋がりのあるものとして)理解できていることを確認できなければいけません。







流れ ひとことまとめ














稲作(水稲)普及。富の偏在と豪族発生
強い者(富める者)が農地を支配

邪馬台国

素朴な戦国時代












































古墳時代 ヤマト政権国土統一
大王(おおきみ、天皇)その他の連合政権

豪族の専横・争い 対外関係の失敗


蘇我氏の専横
聖徳太子、集権国家への改革着手

大化の改新
大陸の制度を取り入れ、
天皇中心の集権国家
の形を整える(律令国家)
私有地廃止。豪族の土地支配終わる(公地公民)
藤原氏の祖(中臣鎌足)台頭
壬申の乱
大王(天皇)と豪族の並存






集権国家を目指す






天皇による中央集権確立















公地公民制ほころびる(三世一身の法)
藤原氏が天皇の統治に介入する
荘園発生(墾田永代私有令)
藤原氏が強力となる




































































軍団が徐々に廃止される




遣唐使廃止 以後国風化加速
最後の班田実施
地方に発生した武士が力をつける
藤原氏が権力を独占。律令国家の終焉
貴族等の私的土地支配進む(寄進地系荘園)
荘園の乱立を取り締まる(記録荘園券契所)


朝廷は
上皇の院政で藤原氏を抑える




武士が貴族統治を脅かす

平氏が統治の中枢に入り込む
先駆的武家政権










藤原氏の専制



天皇家の巻き返し



武士の強大化


最初の武家政権



朝廷の反武家運動(結局本格的な武家政権招来)

































源氏が巻き返し、朝廷から離れた政権を
関東に建てる
武士が名門の幕府に従う旧型武家政権

政権内部の政権交代(執権の北条氏へ)



承久の変
幕府が朝廷に対して優勢となり、西日本を含む全国
に地頭を置く
武士(地頭)の荘園・公領支配進む

元寇などにより幕府の力が弱まる


朝廷に地方武士が加担する
名門の源氏政権



御家人の北条氏(平氏の流れ)が政権掌握



朝廷の反武家運動失敗
以後朝廷の権威は相対的なものに

農業技術進歩、生産力拡大、人口増大




朝廷の反幕府運動(結局新たな武家政権招来)






















一時的に後醍醐天皇の朝廷政治が復活する

武士の謀反と朝廷の分裂
一時的揺り戻し















































足利氏が武家政権を中央に建てる
守護が域内の地頭を配下に治めていく
武士(守護)の荘園・公領支配進む
(各地の
守護大名強大)
文化が宗教から離れ生活へ
下克上の風潮・民衆の力の増大
全国的な騒乱となる
戦国大名登場

このころ中世的価値観廃れる


実力で勝ち抜いた非名門の
織田氏が中央を
抑える(新型武家政権)
名門の足利氏政権


各地の強大な武士の統制困難に


実力のみで勝ち上がる戦国時代





強力な中央集権へ
戦国時代の収拾過程




























さらに政権の担い手が絞られていく




豊臣氏
荘園の複雑な権利関係を解消し、全ての土地を
一元的に領主に直属させる(太閤検地)



徳川氏
戦国時代の収拾過程





兵農分離






















退


























旧秩序から完全独立した関東の武家政権

大名や朝廷を巧妙に抑える


幕府は財政難や統治の綻びを立て直し
ながら存続


外国情勢を背景に
討幕勢力台頭


幕府は政権を返上する

旧幕府勢力は攻められ降伏
最終勝者による長期政権の試み



武家政権の延命


外国からの干渉

朝廷の反幕府運動(新たな政権招来)



































外国を参考に新政権が作られる
武士の土地支配終わる(版籍奉還・廃藩置県)
土地の所有者に政府が課税(地租改正)
近代国家への脱皮






流れ ひとことまとめ

(「流れ」欄を上から下へざっと読んで、全部を有機的に(互いに繋がりのあるものとして)理解できていることを確認できなければいけません、ってそんな御無体なー、って言っている人、では右端の「ひとことまとめ」を上から順に見てください。うーーん、これなら理解できるぞ、と思いませんか?)

それでは、あ、もう最後かあ、なんだか寂しいなあ、と思いながら6時間目、総まとめへ進みましょう。

余裕のある人はとなりの教室で細かい事項を載せた総合年表を確認してみましょう。