1時間目 ー基本のそのまた基本ー

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1 基本の基本
2 政権主体
3 変動の動機
 
武士の役割
4 重要語句
 時代名とその順番
5 簡単年表
6 総まとめ
 総合年表

(登場したのが女性講師だったので会場ちょっとざわめく)

(講師)「校長先生、丁寧なご説明ありがとうございました。
 さて、みなさんお早うございます。どうぞよろしくお願いいたします。今日は午前の授業のあと昼食時間を挟んで午後の授業と、ゆったりとお話しできることになっていますが、なるべく簡潔にということを優先にして、それでも同じことを別の言い方で繰り返し説明したりして、できるだけ分かりやすくなるように頑張りますね。

 

さあ、それでは早速ですが、まずは最初の最初にこれを見ていただきましょう。(ホワイトボードに紙を貼る)
これは日本史で使う時代の名前をでたらめの順番で並べたものですが、これを皆さんに正しい順番に並べ替えてほしいのですが、さあできますでしょうか。

はい、それでは一番最初はどの時代になりますか。

(「縄文、縄文」という声が上がる。)

じゃあ、逆にいちばん最後はどれですか。

(一斉に「明治大正昭和平成!」という声。)

では全部並べてみることにしましょう。
はい、そこのあなた、中学生ですね。ここへ来て並べてみて下さい。よく分からない時代のところにははてなマークの白い紙を入れればいいですからね。

左を古い時代にして横一列に6枚全部並べて下さい。

(中学生はちょっと考えてからさっさと次のように並べる。)


縄文時代

???

平安時代

???

江戸時代

明治・大正・昭和・平成

 はい、大正解です。拍手ーー。さすがです。簡単すぎたかな?

 さて、みなさん、よく考えてみると、学校で習ったことは全部忘れてしまって日本の歴史は全然分からない、という人でも、実は誰でも

「明治の前には武士の時代である江戸時代があり、その前になると色々な時代があったようだが順番がよく分からない。そして大昔には平安時代があって、その前もはっきりしないが、相当古いのが縄文時代である。」

 ぐらいのことが言えるのは常識ですね。でもその常識が
 
非常に大まかなのですが日本史の基本的枠組みをうまくつかんだ言い方なのです。

 日本の歴史をいくつかの時代に分けようとするときには色々なやり方がありますが、いちばん基本的なやり方は政治のかたち、特に政権を握る者はどんな人々であったのかということに注目して分けるやり方です。その観点で日本史を分けてみると基本的に次のようになります。(新しい図を貼る)

無政治

貴族政治

武家政治

国民(政党)政治

 さあ、これは上の図と比べてみるとなんとそっくりではありませんか。


 この四つの段階をとってもわかりやすくまとめますね。

 ●大昔はみんな生きるだけで精いっぱいでした。
 ●力が強くて頭が良い(狡い?)者などが富を得て、それからその子孫が良い生活ができて、政治を行う時代が続きました。
 ●そうするうちに武力の強い者が出てきて政治を行う時代になりました。
 ●その中で民衆がだんだん賢くなって、自分たちで政治を行えるようになります。 


さて、ここまでのことを
「なんだ、そんなことならとっくに分かっていたよ。」という人はこの後の授業を受ける必要はありませんっ!!

 ごめんなさい、ちょっとウソです。

 「言われてみればはっきり分かっていなかったなあ」という人はこの後をじっくり聴いてくださいね。

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