完全版とびら 手引き 法則 総合辞書 字音仮名遣表 語の由来 例外動詞 原理 歴史 補講
練習してみよう(1) 以下の例題を歴史的仮名遣ひに直してください。
例題1
解答 ↓
解答1
赤字は現代仮名遣ひと異なる部分です。
兎追ひしかの山 小鮒釣りしかの川
夢は今もめぐりて 忘れがたき故郷如何にいます※父母 恙なしや友がき
雨に風につけても 思ひいづる故郷こころざしをはたして いつの日にか帰らん
山はあをき故郷 水は清き故郷※「手引き」A2参照
例題2
解答 ↓
解答2
夕焼け小焼けの赤とんぼ
負はれて見たのは いつの日か山の畑の桑の実を
小かごに摘んだは
まぼろしか十五でねえやは 嫁に行き
お里の便りも 絶え果てた夕やけ小やけの赤とんぼ
とまつ※てゐるよ さをの先※この後も促音・拗音を大字(並字)で表記することにします。
例題3
解答 ↓
解答3
春のうららの隅田川
上り下りの船人が
櫂のしづくも花と散る
眺めを何にたとふべき
雪の降る街を 雪の降る街を
思ひ出だけが通り過ぎて行く
雪の降る街を 遠い国から落ちてくる
この思ひ出を この思ひ出を
いつの日か包まん
温かき幸せのほほゑみ
上を向いて 歩かう
涙が こぼれないやうに
思ひ出す 春の日
ひとりぼつちの 夜
例題4
解答 ↓
解答4
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや
汚れつちまつた悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れつちまつた悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる
汚れつちまつた悲しみは
たとへば狐の革ごろも
汚れつちまつた悲しみは
小雪のかかつてちぢこまる
汚れつちまつた悲しみは
なにのぞむなくねがふなく
汚れつちまつた悲しみは
倦怠のうちに死を夢む
汚れつちまつた悲しみに
いたいたしくもおぢけづき
汚れつちまつた悲しみに
なすところなく日は暮れる・・・・・・
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